今回紹介するようなワークフローの付随機能を、従来FileMakerの中で実現することは、そう簡単ではなかったと思います。不可能とは言わないまでも、高度なプログラミングが必要で、誰にでも手の届くものではありませんでした。今回のClaris社のアプローチは、GUIで操作できる柔軟なワークフローエディタをFileMakerの外に持ち、FileMakerもフローの構成部品の一つになるというものです。
なお、Stamplayのどの機能がClaris Connectにそのまま搭載されるのかはまだわかりません。ここでは、私がそのままClaris Connectでも使えたらいいな、と思った機能を紹介していきたいと思います。
Introducing new Enterprise-ready feature for Stamplay
(元記事はこちら)
Giuliano Iacobelli
2017/7/26
大規模な企業が私たちのツールで業務処理をスタートさせると、新たに考慮しなくてはいけないことが出てきます。その中には、ワークフローに関係するアプリの一時的な停止のリスク、実行の順序、システムの連携を壊すことになる変更、などがあります。
私たちのチームでは、企業のこれらの複雑な問題を解決すべく、継続して取り組んできました。そこで今回、組織がミッションクリティカルな自動処理を安全に実行するために、Stamplayに強力な追加機能を導入します。順次実行フロー(Sequential Flows)と障害耐性(Fault Tolerance)です。
Fault Tolerance (別名: Autoreplay)
Fault ToleranceはFlowの保険のようなもので、毎回必要になるわけではありませんが、障害が発生したときには間違いなくそれを持っていてよかったと思うでしょう。
Flowに含まれるアプリまたはサービスの一部に問題が発生した場合、Fault ToleranceがすぐにFlowにアクションを再実行させ、まだ問題がある場合はさらに連続して再実行を促します。その初回の再実行後は、実行前に少し長く待機し、エラーの原因が小さな誤動作かまたは5時間のシステム停止であったかどうかにかかわらず、Stamplayはエラーが解決されるとすぐにアクションを再生(replay)できます。
場合によっては、タスクが永久に終了しないこともあります。その場合、通常のエラーメールが送られ、 Flow履歴からタスクを手動で再生することが可能です。
Sequential Flows
Sequential Flowオプションは、同じフローの複数のインスタンスを順番に1つずつ実行します。
メールを受信するたび起動されるFlowがあるとします。フローが長く、いくつかの分岐があるとしましょう。FlowインスタンスAとFlowインスタンスBをトリガーする2つの電子メールをほぼ同時に受信した場合、これら2つのインスタンスを並列で実行すると、インスタンスBがインスタンスAの前に終了する可能性があり、実行順序を保持する必要があるケースでは、これはとても都合が悪い場合があります。
Sequential Flowは、インスタンスを指定した順番で、動いているflowの最後のアクションが終わるまで実行します。
今後数週間のうちにさらに新機能が公開される予定です。何か質問がある場合は、このブログ投稿にコメントするか、@stamplayに対してTweetするか、私たちのSlackチャンネルに参加して我々チームやコミュニティの他のユーザとチャットすることができます:)