ExecuteSQL関数用にSQL文を書くときに、SQLの構文はキーボードから自由に入力したいですが、テーブル名やフィールド名をキーボードから入力するのは、入力間違いが発生しやすくあまり効率的ではありません。今回ご紹介するツールを使えば、一覧リストからフィールド名をコピー&ペーストして、効率よくSQL文を作成することができます。
なお、日本語のテーブル名・フィールド名を扱う場合は、手でダブルクォーテーションを補う必要はありますが、ダブルクォーテーションのエスケープを一括で付けたり外したりできたり、フォーマット整形は正常に動作するので、とても重宝しています。
SQL FileMaker Query Builder
(元記事はこちら)
Mislav Kos
2013/11/11
FileMakerのExecuteSQL関数用にSQL文を作成するためのユーティリティがいくつかあります。私のお気に入りはSeedCodeのJason Youngが開発したSQL Explorerです。ただ、自分がかかわる案件で多くのSQL文を作成していくうちに、ウィザードを使うSQL Explorerの方法よりも、直接キーボードから入力したいと思うようになりました。それは、自分がSQLに慣れてきたことによって、むしろその方が早いと感じるからです。
SQLを直接入力する場合は、データビューアを開いてそこにクエリ文を書いていきます。クエリがある程度複雑になると、大抵の場合は少なくとも一度はAndries Heylen作のカスタム関数sql.debugでラップして、間違えた部分を探すはめになります。最後にフィールド名とテーブル名を抽象化して、後で名称が変わってもクエリ文が正しく動くよう対策をしておきます。
この最後の2つのステップ(デバッグと名前の抽象化)が少し面倒なので、手早く簡単にできるようにツールを作成しました。名前は「クエリービルダー(Query Builder)」です。 (加えてこのツールは、クエリ文を読みやすくするようSQL文の解析および整形もおこないます。)
Todd GeistのModular FileMakerのアプローチに従い、このツールを彼のサイトに登録しました。
このフォームにメールアドレスを登録して、クエリービルダーを取得してください。
次のいずれかの方法で、あなたのソリューションでこのファイルを使用することができます。このファイルにあなたのソリューションのテーブルオカレンスを追加するか、ソリューションにこのファイルをモジュールとしてインストールするかです(作業は1分程度です)。
このユーティリティを最大限活用するためのビデオも作成しました。こちらから見ることができます 。
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